
ヒゲ脱毛をしたい。何から始めればいいですか?



こういった疑問に答えます。
「青ヒゲがカッコ悪くて嫌だ…」
「毎朝のヒゲ剃りが面倒…」
「ヒゲ剃りで肌荒れする…」
ヒゲ脱毛は、そんな悩みを解消し、清潔感のある肌を手に入れるための有効な手段です。
しかし、「どこで始めるべきなのか」「費用や効果が気になる」といった疑問を抱えている方も多いはず。
この記事では、ヒゲ脱毛の仕組みや流れ、効果を高めるための日常ケアのポイントをわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、ヒゲ脱毛に関する知識が深まり、最適な選択ができるようになります。
脱毛後の快適な生活をイメージしながら、ぜひ最後までご覧ください。
1. ヒゲ脱毛を始める前に知っておきたい基本知識
① ヒゲ脱毛とは?その仕組みと効果
ヒゲ脱毛とは、顔や首周りに生えているヒゲを永久的に、または長期間抑毛するための施術です。
ヒゲ脱毛の基本的な仕組みは、「毛根」にダメージを与えることです。
これはレーザーや光が毛のメラニン色素(黒い部分)に反応して熱エネルギーを発生させ、毛根の再生能力を弱めることで実現します。
ヒゲ脱毛を受けることで毎日のヒゲ剃りが不要になり、肌へのダメージが軽減されるため、清潔感を保ちやすくなります。
② 医療脱毛とエステ脱毛の違い
ヒゲ脱毛は大別すると以下の2つに分類されます。
- 医療脱毛
- エステ脱毛
医療脱毛とエステ脱毛は、施術内容や効果、資格要件に大きな違いがあります。
医療脱毛は、医師や看護師が施術を行い、使用する機器が医療用レーザーであるため、毛根に強力なダメージを与えられます。
これにより、短期間で脱毛効果を得られるのが特徴です。
ただし、施術には痛みを伴うため、麻酔を使用できるクリニックを選ぶのがおすすめです。
一方、エステ脱毛は、光脱毛と呼ばれる方式が一般的で、医療機関ではないため、施術者に医療資格は不要です。
光の出力が低く抑えられているため、施術中の痛みは軽減される反面、効果を実感するまでに多くの回数が必要となる場合があります。
医療脱毛は効果が高い分、費用が割高になりがちですが、早く確実に結果を得たい方には最適な選択です。



私は医療脱毛をおすすめします!
③ ヒゲ脱毛のメリット
ヒゲ脱毛を行うことで得られるメリットは3つ。
- 毎日のヒゲ剃りが不要になる
- 見た目の印象が向上する
- 肌荒れがなくなる
メリット1つめは、毎日のヒゲ剃りが不要になることです。
ヒゲ剃りに費やす時間が削減されるだけでなく、カミソリ負けや肌荒れといった悩みも軽減されます。これにより、肌がより健康的で清潔感のある状態を保ちやすくなります。
メリット2つめは、見た目の印象が向上することです。
ヒゲがない、または整った状態の顔は、清潔感や若々しさを演出するため、ビジネスシーンや人との交流で好印象を与えられます。
メリット3つめは、肌荒れがなくなることです。
ヒゲ剃りによる炎症やカミソリ負けがなくなり、肌トラブルが軽減されるため、スキンケアがしやすく、美しい肌を保ちやすくなります。
加えて、脱毛後の肌はトラブルが減り、スキンケアがしやすくなるため、美肌を目指す方にもおすすめです。
④ ヒゲ脱毛のデメリット
一方で、ヒゲ脱毛にはデメリットも存在します。
- 費用が高い
- 施術中に痛みをともなう
- 肌トラブルのリスクがある
デメリット1つめは、費用が高い点です。
特に医療レーザー脱毛は1回の施術費用が数千円から数万円と高額で、複数回の施術が必要となるため、合計金額が大きくなる場合があります。
デメリット2つめは、施術中に痛みをともなうことです。
特に鼻下や顎下など、皮膚が薄く骨に近い部分では強い痛みを感じることが多く、痛みへの耐性がない方にとっては負担となるかもしれません。
デメリット3つめは、肌トラブルのリスクがあることです。
施術後の赤みや炎症、毛嚢炎(毛穴の炎症)などが起きる場合がありますが、正しいアフターケアでリスクを軽減することが可能です。
デメリットではないですが、一度脱毛すると元に戻せないという点も注意が必要です。
将来的にヒゲを伸ばすスタイルを楽しみたいと考えている場合、完全に脱毛してしまうと選択肢が限られてしまいます。
⑤ ヒゲ脱毛の痛みと麻酔の使用
ヒゲ脱毛は、痛みを伴う場合がありますが、その程度は施術方法や個人の痛覚によって異なります。
医療レーザー脱毛は、毛根に直接ダメージを与えるため、特に痛みを感じやすい方法です。
光脱毛やニードル脱毛も部位によって痛みがありますが、一般的に医療レーザー脱毛よりも軽い傾向があります。
痛みが心配な場合は、麻酔を使用しましょう。
多くのクリニックでは、表面麻酔クリームや笑気麻酔などが提供されます。
表面麻酔クリームは、皮膚の感覚を鈍らせるため、施術中の痛みを軽減する効果があります。笑気麻酔はリラックス効果もあるため、緊張しやすい方に向いています。
麻酔の使用には追加費用がかかる場合が多いため、事前に料金を確認しておきましょう。
痛みに対する不安がある場合は、カウンセリング時に相談すると良いでしょう。
⑥ 脱毛機の種類
ヒゲ脱毛に使用される脱毛機にはいくつかの種類があり、それぞれに特徴や適した肌質があります。
種類 | 特徴 | |
---|---|---|
レーザー式脱毛機 | YAG(ヤグ)レーザー | 毛根の奥深くに届く波長を持つため、濃いヒゲや硬い毛に効果的です。ただし、痛みが強めなことがデメリット。 |
ダイオードレーザー | 肌へのダメージが少なく、痛みも比較的軽い。メラニンへの反応が強いため、黒く太い毛に高い効果を発揮する。メディオスターモノリスなどが該当。 | |
アレキサンドライトレーザー | 冷却機能があり、施術中の快適さを向上させるのが特徴です。ただし、メラニン色素への反応が強いため、日焼けした肌や色黒の肌には適していない場合がある。 | |
光(フラッシュ)式脱毛機 | IPL(Intense Pulsed Light) | 脱毛サロンで使用されることが多く、レーザーに比べて痛みが少ない反面、効果を感じるまでに時間がかかる。 |
複合型脱毛機 | ジェントルマックスプロ | アレキサンドライトとヤグレーザーの両方を搭載。 |
ソプラノアイスプラチナム | アレキサンドライト、ダイオード、ヤグの3種類のレーザーを搭載。 |



短期間で効果を実感したいならYAGレーザーをおすすめします。
⑦ 効果を実感するまでの回数と期間
ヒゲ脱毛で効果を実感するまでの回数と期間は、医療脱毛とエステ脱毛で異なります。
脱毛効果を感じるまで | 自己処理が楽になるまで | ヒゲ剃りが不要になるまで | |
---|---|---|---|
医療脱毛 | 2か月(2回) | 10か月(5回) | 1.5年(10回以上) |
エステ脱毛 | 1.5年(10回) | 3年(20回) | 5年(30回) |
医療脱毛の場合、一般的な経過は以下のとおりです。
- 1回目:
-
人によっては施術後2~3週間で数本の毛がポロポロと抜ける効果が現れ始めます。
- 2〜4回目:
-
ヒゲ全体の毛質に変化が感じられ、剛毛だったヒゲが徐々に細くなり、柔らかくなります。
- 5〜6回目:
-
ヒゲの生えてくるスピードが遅くなり、自己処理の回数が減少します。
1回の照射で脱毛効果が得られるのは全体の約20%の毛のみで、完全な脱毛には最低でも10回以上の照射が必要です。
効果を実感するまでの期間は、毛周期(成長期、退行期、休止期)に合わせて施術を行うことがポイントです。毛の成長期に施術を受けると、効果が最大化されます。
そのため、施術間隔は約1~2か月ごとが一般的です。
⑧ 平均的な費用
ヒゲ脱毛の費用は、医療脱毛とエステ脱毛のどちらを選ぶかで大きく異なります。以下が一般的な相場です。
1回あたり | セットプラン | 特徴 | |
---|---|---|---|
医療脱毛 | 15,000円~30,000円程度 | 5~10回分で10万円~20万円程度 | 効果が高く、少ない回数で脱毛が完了するため、長期的にはコストパフォーマンスが良い |
エステ脱毛 | 5,000円~10,000円程度 | 10回分で約5万円~10万円程度 | 1回あたりの費用は安いものの、医療脱毛に比べて多くの回数が必要になる |
前述のとおり、完全な脱毛には医療脱毛で10回以上の照射が必要です。
よって、ヒゲ剃りが不要な状態を目指すなら、10万〜20万はかかるでしょう。
注意点として、麻酔の追加費用や施術後のスキンケア用品の購入費用も事前に確認することが重要です。
カウンセリング時に総額をしっかりと把握し、予算に合った計画を立てましょう。
⑨ ヒゲ脱毛を受けられない人
ヒゲ脱毛は多くの人に適していますが、以下の条件に該当する場合は受けられないことがあります。
- 極度に日焼けした人
-
脱毛レーザーはメラニン色素に反応するため、極度に日焼けした肌には照射できません
- 肌に赤みがある人
-
日焼けによって肌に赤みがある状態では、レーザー照射ができません
- 皮がむけている人
-
皮がむけている状態でもレーザー照射はできません
- 肌トラブルを抱えている人
-
アトピー性皮膚炎やニキビがひどい状態の方は、施術によって悪化する可能性があるため、医師の判断が必要です
- 予防接種を受けた直後の人
-
予防接種前後1週間ほどは脱毛を避けるべきです
- 毛抜きで自己処理をした人
-
毛抜きで毛を引き抜いた場合、少なくとも1か月程度期間をあけてから照射を行う必要があります
- 投薬中の人
-
かかりつけ医に相談してから施術を受ける必要があります
上記の条件に該当する場合、脱毛施術を受けられないか、一定期間待つ必要があります。安全な脱毛のために、事前にクリニックに相談することをお勧めします。
⑩ ヒゲ脱毛で後悔する人
ヒゲ脱毛で後悔するパターンとしては、費用・期間・皮膚トラブルなどがあります。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。


2. ヒゲ脱毛の具体的な流れ
ヒゲ脱毛の流れを紹介します。
- 医療機関(クリニック)を決める
- カウンセリングを受ける
- 施術コースを決める
- 施術する(初回)
- 施術する(2回目以降)
順に見ていきましょう。
① ステップ1:医療機関(クリニック)を決める
ヒゲ脱毛を始めるには、まず「医療脱毛」と「エステ脱毛」のどちらかにするかを決めましょう。
前述のとおり、完全な脱毛を目指すなら医療脱毛の一択。
そして、信頼できる医療機関(クリニック)を選ぶことが重要です。
クリニック選びのポイントは、口コミや評判を参考にすることです。特に施術結果やスタッフ対応についての評価が良いところを選ぶと安心です。
また、カウンセリングの丁寧さや施術機器の種類も確認しましょう。
さらに、料金プランが明確であることも重要です。
追加費用がかかる場合の説明がきちんとしているクリニックを選ぶことで、後からのトラブルを防げます。公式サイトやSNSを活用して情報収集するのもおすすめです。
おすすめのクリニックを知りたい方は以下の記事をご覧ください。


② ステップ2:カウンセリングを受ける
次に、カウンセリングを受けます。これは施術前の重要なプロセスで、自分に合った脱毛プランを決定するための機会です。
カウンセリングでは、肌の状態や毛質のチェックを行い、施術のリスクや効果について詳しく説明を受けます。
ここで疑問点をしっかり解消することが大切です。たとえば、「痛みの程度はどのくらいか」「麻酔を使用できるか」などを確認しましょう。
また、脱毛機の種類や費用、施術期間について具体的な提案を受けることで、自分のニーズに合ったプランを選べます。施術後のケアについても詳しく聞いておくと安心です。
③ ステップ3:施術コースを決める
カウンセリングを終えたら、施術コースを決定します。
一般的には、セットプラン(複数回の施術をまとめたプラン)が割引率が高く、コストパフォーマンスが良いです。
一方で、通えるかどうか分からない場合は、1回ずつ料金を支払う「都度払いプラン」を選ぶこともできます。
また、脱毛する範囲を明確に決める必要があります。
たとえば、「鼻下と顎だけ」や「全顔」など、希望に応じて選択肢が異なります。コース内容が自分の希望と一致しているかを必ず確認してください。
④ ステップ4:施術する(初回)
施術当日は、まず肌の状態を再チェックし、必要に応じて麻酔を適用します。その後、施術が開始されます。
初回の施術では、テスト照射が行われることがあります。これにより、肌が光やレーザーにどう反応するかを確認します。異常がなければ、ヒゲ脱毛を本格的に進めることができます。
施術中の痛みは部位によって異なりますが、鼻下や顎下などの敏感な部分では強く感じることがあるため、リラックスを心がけましょう。
施術時間は範囲にもよりますが、30分から1時間程度が一般的です。
⑤ ステップ5:施術する(2回目以降)
2回目以降の施術では、毛が減ってくることで徐々に痛みが軽減されることが多いです。
毛の成長サイクルに合わせて、1~2か月ごとに施術を繰り返します。
何回施術するかは、ステップ3で決めた施術コースによります。前述のとおり、ヒゲ剃りが不要な状態になるまでには、医療脱毛で10回以上は必要でしょう。
施術後には、肌が赤みを帯びたり、軽い腫れが出る場合がありますが、通常は数時間から数日で改善します。
クリニックから指示されるアフターケアをきちんと守ることで、肌トラブルを防ぎ、次回の施術をスムーズに受けられるようにしましょう。
3. ヒゲ脱毛をするための日常のケア
ヒゲ脱毛をするために日頃ケアすべきことを紹介します。
- ヒゲを抜かない
- 日焼けを避ける
- 肌を保湿する
- ヒゲ剃りで肌を傷つけない
① ヒゲを抜かない
ヒゲ脱毛を始める場合、毛を抜く行為は避けましょう。
毛を抜くと、毛根ごと取り除かれるため、レーザーや光が毛根にダメージを与えられなくなります。これにより、施術の効果が大きく下がる可能性があります。
ヒゲが気になる場合は、カミソリや電気シェーバーを使用するのがベストです。特に施術前は、クリニックの指示に従って適切にヒゲを剃ることが重要です。
② 日焼けを避ける
日焼けはヒゲ脱毛の大敵です。脱毛機はメラニン(黒い色素)に反応する仕組みのため、日焼けで肌が黒くなると、肌へのダメージややけどのリスクが高まります。
施術期間中は、日焼け止めを必ず使用し、帽子やマスクで肌を保護することを心がけましょう。また、長時間の屋外活動を避け、紫外線の強い季節には特に注意が必要です。
③ 肌を保湿する
ヒゲ脱毛後の肌は乾燥しやすくなります。乾燥が進むと、肌のバリア機能が低下し、炎症や赤みが発生する可能性が高まります。
施術後は、保湿クリームやローションを使って肌をしっかりと保湿しましょう。アルコール成分が含まれていない低刺激の製品を選ぶことが大切です。
また、日常的に保湿ケアを行うことで、次回の施術がよりスムーズに行えます。
④ ヒゲ剃りで肌を傷つけない
ヒゲ剃りは、肌への負担を軽減する方法で行いましょう。
まず、ヒゲを剃る前に、蒸しタオルでヒゲを柔らかくすると、剃りやすくなり、肌へのダメージが減ります。次に、シェービングクリームやジェルをたっぷり使用して、滑りを良くします。
さらに、剃る際には肌に強い力をかけず、刃を清潔に保つことが重要です。古いカミソリは肌を傷つける原因となるため、定期的に新しいものと交換してください。
まとめ|ヒゲ脱毛の始め方
以下に、この記事の内容を簡単にまとめます。
- 大別すると医療脱毛とエステ脱毛とがある。早く確実に結果を得たい場合は医療脱毛の一択。
- ヒゲ脱毛の流れ:①クリニックを決める ②カウンセリングを受ける ③施術コースを決める ④施術する
- ヒゲ剃りが不要になるまでには、施術は10回以上、期間は1.5年以上、費用は10万〜20万かかる
- ヒゲ脱毛するための注意点:ヒゲを抜かない、日焼けを避ける、保湿を徹底する
ヒゲ脱毛を始めることで、清潔感や肌の健康を向上させるだけでなく、日常生活の快適さも向上します。
信頼できるクリニックを選び、正しい方法で始めることで、理想的な仕上がりが実現するでしょう。
おすすめのクリニック


参考文献:日本皮膚科学会 医療脱毛